【質疑応答】5/31 講座分
9:30〜10:30【基礎編】
「ヨーガ療法士の専門性を活かしたキャリアの可能性」毛塚由希子
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毛塚先生にとっての「理想形」とはなんですか?
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ヨーガの道の中には、離欲(バイラーギヤ)という考え方があります。欲から離れることですが、特に我欲(アハムカーラ)から離れ、 自分の能力を惜しみなく、困っている人や誰かのために使える人間であることが、私自身の理想形として考えています。 「私が」とか「私のため」という自分の都合(我欲)による解釈が、多くのストレスを生み、心身に不調をもたらし、本来自分の中にある幸せも見失ってしまいます。 モノの見方を、自分のためから、人のために向けていくこと。「人の幸せを喜び、人の不幸はともに悲しめる人(ヨーガ・スートラ1-33)」であれば、人間関係のストレスも抱えず 幸せであることを実感できる生き方になるとヨーガは伝えてくれています。
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10分ヨガは何をやっているのでしょうか?
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イスヨガで行っています。同日15時〜佐藤美弥子先生の講座の実技と類似していますので、アーカイブで確認してみてください!
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YICから6年経っているのですが、現在YTICに進むか悩んでいます。YTICを受講する心構えなどありますか
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ぜひ、YTICに飛び込んできてほしいです!!確かに大変だと思いますが、それ以上に価値のある、あなたの人生の自由度を高めていく素晴らしい経験ができます。 心構えとしては、完璧主義にならないこと。私たちは生きている限り、解脱でもしない限り、完璧は来ません(笑) 完璧というのは、時に幻(マーヤ)でもあり、時に慢心の種になり得るものです。 だから、今できる限りを精一杯やるだけで充分です。 今回、認定ヨーガ療法士会として初めて大きなイベントを開催しました。 不安もあり、できるかどうかもわからない中で、今の自分にできることを積み重ねたら、 結果として、とても素晴らしい場になりました。これも、YTICの経験があったから、乗り越えられたのかもしれません。 多くの仲間や先輩たちが、あなたがヨーガ療法士になるのをお待ちしています。苦しいときは、苦しいって言ってくださいね! 愚痴ならいくらでも聞きますから(笑)
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お話に引き込まれました。具体的でとてもためになりました。ありがとうございます。YTIC受講中なのですが、20名へのヨーガ療法指導が不安です。心構えや留意点等アドバイス頂けたら嬉しいです。
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まずは、YTIC頑張っていらっしゃって、素晴らしいです! 20名へのヨーガ療法指導を思うと、不安になりますよね。 とはいえ、残念ながら、ヨーガ療法士になっても、全然、指導に安心できるようになることはないのです。 なぜなら、毎回毎回が真剣勝負。たとえ、同じクライエントさんでもその日その時で状況は異なります。 ですから、大切なことは、とにかく毎回自分にできることに真摯に向き合うだけです。 私が拠り所にしているのは、正直さ(サティヤ/自分にも相手にも誠実であること)と、クライエントさんへの慈(マイットゥリ/相手の幸せを願う心)。 あとは、アビヤーサ(勤修/日々学び、実践し続けること)です。 これは、クライエントさんのためでもあり、ご自身の成長、ヨーガ療法技術の向上でもあり、まさに、ヨーガスートラを実践するということです! あなたは、本当に尊いことをされています。いつでも、心から応援しています。 多くの仲間や先輩たちが、あなたがヨーガ療法士になるのをお待ちしています。苦しいときは、苦しいって言ってくださいね! 愚痴ならいくらでも聞きますから(2回目(笑))
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興味深くお聞きしました。ありがとうございました。今こそ役立ててほしいというとき(介護で忙しい、とか老後の寂しさで元気がでなくなった)に退会される生徒さんがいらっしゃると、ヨーガ療法のよさを伝えきれなかった自分を顧みますが、何かアドバイスありましたらお願いいたします。
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きっと、お辞めになった生徒さんは、今まであなたが指導してきたヨーガ療法の内容やヨーガのお話を思い出して、励みにすることもあると思います。ヨーガをお伝えする仕事は一期一会で、結果を直接見られないことは案外多いです。それでもどこかでヨーガの智慧を活かして生活されていることを信じて、身体の健やかさや心の安寧をお祈りしていきましょう!!きっと、あの時ヨーガの先生が、あんなこと言ってたなって思ってくれてると思いますよ。
11:00〜12:00【社会貢献】
「認知症高齢者とヨーガ療法 ~認知・身体機能とその人らしさへのアプローチ~」清水大介
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18名の皆さんのICは始めにお取りになられるのでしょうか?
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ご質問ありがとうございます。 本日の講座の中ではIC(実習目標一致のインフォームド・コンセント/合意)については触れませんでしたが、ICについても1年目、2年目に試行錯誤をしました。
1年目は自習開始前に個別に声掛けをし、今日の体調や今日の目標を確認した時期もありました。 しかし人数が18名であること、実習者はデイケアへの通所が目的でヨーガ療法の為に通っている訳ではないこと、多くの方に認知症があること、実習者は基本的に半年~数年単位で毎週参加が見込めること等を総合的に判断し、3年目以降は個別のICは取らず、実習冒頭に全員で共有する今日の目標(IC)を私から提示し、皆さんの返事をもらって開始するスタイルとしています。 (個々人が何を目標にヨーガに取り組んでいるかは、瞑想の中から情報を得ています)
以下に3つほど、全体ICの実例を挙げます。 (※また将来ICの取り方が変わる可能性も十分にあり、あくまで現時点の方法です)
実例① 全体IC「躓きと転倒に注意すること」 実習冒頭に以下のお話をします。「皆さんの中で、最近ご自宅で躓いたり、転んだ方はいますか?(2名程が挙手)、では、そのようなことはない方はどうですか?(5名程が挙手) 脚の筋力や注意力が低下してくると、足をひっかけたり、躓いたりして転倒する可能性も高くなります。 転倒は大きなケガにつながることもあるので、今日もよく足を動かして、注意深く身体全体を動かしてくださいね。」そして、皆さんに本日の実習では「足をよく動かすこと」を忘れずに取り組むことを私から提案し、皆さんの理解・合意を得て本日の実習を開始。
実例② 全体IC「健康になる為の力は私たちの中に備わっていること」実習冒頭に以下のお話をします。「普段私たちはTVで観た健康に良いと言われるものを食べたり、飲んだり、また病気になった時には薬を飲んだりしています。勿論それも大切なことですが、私たちが健康を保つ為の力はちゃんと私たちの身体の中に備わっています。そして、その健康になる力を発揮するには、運動することが大切です。」そして、皆さんに本日の実習では「既にある健康になる力」を発揮できるように頑張るよう提案し皆さんの理解・合意を得て本日の実習を開始。
実例③ 全体IC「今年も皆で元気に桜を見られるように」実習冒頭に以下のお話をします。 「今年もあと2週間ほどすると桜が咲く季節となります。 去年の春から1年間、皆さん毎週身体を動かす運動を続けてきましたので、今年の桜も元気な身体、元気な心で見られることと思います。 今日もお昼までよく集中して取り組むことで、綺麗な桜が見られるように頑張りましょう。」そして、皆さんに本日の実習では「桜の季節を楽しめるように、よく身体を動かすこと」を私から提案し、皆さんの理解・合意を得て本日の実習を開始。
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本日は大変貴重なご講義を有難うございました。先般のICについての質問ですが、精神科病院のデイケアでヨーガ療法に入らせて頂いています。認知症の方の場合にも、始まる前にご本人の今日の様子やご希望をお聞きするICのようなお時間をお取りなのでしょうか?
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こちらの質問へのご回答は上での回答と同じとなります。
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インクルーシブ教育関連、または園芸療法士で学んだエビデンスで評価しつつ関わらせて頂くスタンスで共感しました。清水様の上から目線のない、穏やかな語り口は、当にセラピストの印象でした。「指導」という表示がたまにありましたが、インストラクションの訳語かと思います。また講師に先生をつけてしまう慣習に何となく違和感を覚えることがあります。いかがでしょうか。
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ご質問、コメントありがとうございます。 コメント頂きましたように、本日の講座の中で私が使用した「指導」という言葉はヨーガ療法のインストラクションを指す表現として使用しております。 また呼び方、敬称として「先生」という言葉を使うことに対する違和感も時と場合によってあることと感じます。 私自身のスタンスとしましては、「先生」という言葉自体には重きは置いておらず、場面場面で自身がふさわしいと感じる表現を取っています。 但し、言葉は常に(自分がどう意図するかだけでなく)それを受けた「相手がどう感じるか」という視点が重要と感じていますので、ヨーガ療法の現場においては「言葉」も「目線」もできるだけ施設スタッフの方々と同じ目線、実習者にできるだけやさしい「言葉」を使うことは心がけています。
13:30〜14:30【疾患編】
「依存症更生施設でのヨーガ療法〜関わる全ての人々が健やかに~」北原鶴代
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ダルクではこのように行うと全体の流れがわかりました。看護士のご経験があるからより療法士の仕事が理解できる面や、なくてもこれを大事にして寄り添っていることを教えていただけますか?
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ご質問ありがとうございます。 ダルクの方がご自分の病気や、症状などを話される時、看護師としての知識が役に立つことはありますが、経験があるからといって特別なことはないように思います。 寧ろ、看護師は、チームとして動くので、病気の診断と治療に必要な情報かそうでないかを判断しながら患者さんの話を聞いています。ダルクで体調確認する時、普段の習慣で、勝手にこれは病気とは関係ないから聞かなくても大丈夫、と思ってしまうこともあります。実は、それが、相手の関心ごとだった、ということがよくあります。 ですので、ダルクでは相手の関心ごとに関心を向け、話を聞かせていただき、看護師のマインドにならないよう、そんな自分を客観視しながら今、私が聴こうとしていることは主観なのか、客観なのかを意識するように心がけています。
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クリスマスに歌を歌いながらお菓子をもらうリクレーションの様子を想像したら涙が出てきました。大人の中にも子供のときのまんまの純粋さが出てくる、そのような場所を提供されているヨーガ療法士はすごいです、改めて、子育てする中で大事なことは何ですか?
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ご質問ありがとうございます。 子育てする中で大事なこと、ということでよろしかったでしょうか? 私の経験で、恐縮ですが、カッコ悪くても、上手く出来なくても、今出来ることを一生懸命頑張っている親の姿を見せること、と思います。ついつい、良い親でなくちゃ、とか、いい子に育てなきゃ、とか思ってしまいがちですが、人生は平坦じゃない、いろんなことがあるけど、何かに挑戦し、悩み、失敗しても、やり続ける姿を見せることで、生きることはそういうことなんだ、と学んで行くと思います。
15:00〜16:00【基礎編】
「トラウマケアとしてのヨーガ療法~被災地などでの支援経験から~」佐藤美弥子
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お父様のシベリア抑留時代の厳しい述懐を聴かれた時、身近なご家族なのに、傾聴できたのはすばらしいことですね。ご成育プロセスでのお父様との関係性にもよるでしょうけれど、もしそのお関わりを支えた背景などがあれば、おしえていただけませんか。よろしくお願いいたします。
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明治生まれの祖父母もいる家庭で育ちましたので、多少堅苦しくて保守的なところもありましたが、他の家庭では縁起が悪いといって避けるような話でも、結構平気で話していました。あまりタブーや隠し事のない家だったのかもしれません。 これも父から聞いた話ですが、父がいよいよ出征という前夜、祖母の部屋に来るように言われ、祖母からかけられた言葉が『死ぬことだけが忠義ではない』という一言だったそうです。あの当時であっても、“死んでお国のため” という発想はなかったのだと思います。 本音を語り合える家風だったのかもしれません。 シベリアでの話も、哀れだった・・とはいうものの父は淡々と話してくれましたし、幼いながらも戦争ってそんなことなのだ・・・と、父の体験が特別なものではなく、父が過去に体験した大変だった話として聞いていたように思います。まだ子どもでしたし『そうだったのぉ、そんなことがあったんだね。お腹すいて、寒かったんでしょう?』くらいのリアクションしかできなかったので、それが逆に父にとっては話しやすかったのではないかと今になって思います。子供ながらも辛さは理解できましたから。 父は口数の多い人ではありませんでしたが、必要なことはきちんと伝えてくれていたのだと、今回のご質問を通じて改めて感じました。ご質問に心から感謝いたします。ありがとうございました。
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トラウマを抱えた方へのご指導は難しいものがあるでしょうね。ヨーガ療法で快復するのでしょうか。習ったことを一人で行いながら快復していくのか知りたいです。胸に詰まる講演でした。ありがとうございます。
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避難所などでは、トラウマを抱えていない人はいないので、難しいといえば難しいのかもしれませんが、人として真摯に向き合うということを忘れなければ、多少失敗しても、うまくお伝え出来なかったとしても、自分で自分を許せるのではないでしょうか?(これ大事!) そして、今の私にはこれが精いっぱいと開き直る!(笑) ヨーガ療法での快復とは、どこまでをいうのだろうと私も深く考えて悩んだこともありました。病気が治癒するのとは意味が違うと思うのですが、如何でしょうか? 一人で行うこともいいですが、初門の間、アーサナや呼吸法などの真似事はできても、指導者につかないと認知の修正まではたどり着かないかもしれませんね。トラウマを抱えているということは認知の仕方に縛り目のようなものがあって、何かあるたびに、その縛り目をきつく締めなおすようなことをしている自分に気付かなければ、いくら呼吸法やアーサナをしても表面的なセルフケアで終わってしまうでしょう。 私のクラスでは始まる前、必ず今のマイトピックについて話をしてもらいます。 昨日食べた蕎麦が美味しかった、旦那が帯状疱疹にかかった、犬が病気になって人よりも治療費がかかる・・・なんでもいいので一言(もちろん長くてもいい)人の話を聞くことも、いま抱えている縛り目から身を離す時間になりますよね。そうなのです。話す、離す、放す。 一人でもセルフケアとしてはいいですが、グループの方がそのメリットはありますね。 人との調和の中で、自分の中の調和を取り戻していく、それが快復につながっていくのではないでしょうか? ご質問ありがとうございました。ご感想も私の気持ちが伝わったようで、今日のフォーラムの担当をさせていただけたこと、有難く思っております。
ヨーガで誰かの力になりたいあなたへ
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【アーカイブご視聴のみ】 7/20まで 視聴期限7月31日(木)23:59まで




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